企業のCSRとは?成功事例とか言ってる時点で意味わかってないことに気づきました。

会社で自分の担当業務とは別に、なりゆきで「我が社でできるCSRについて考えて実践する」的なプロジェクトチームに入ることになったので、CSRについてリサーチしています。

CSRの成功事例と失敗事例

上司にもチラッとその話をしたら、「他社の成功事例と失敗事例をググって調べてから臨むといいよ」的なアドバイスを受けたので、「なるほどなるほど」とぼくも思っていました。

ぼくは「0」から「1」を創り出すことは苦手だけど、何かをパクって形にすることは得意なので、他社事例をリサーチすれば、自社でもそれなりの形にできるだろうと考えていたんですね。

ところが、実際にググって調べてみると、「成功事例」とか「失敗事例」とか言ってる時点で「CSR」を全然わかっていないということに気づいてしまいました。

そもそも「CSR」に対してぼくがもっていたイメージがかなり間違っていたんですね。

CSRは慈善活動ではない

そもそも「CSR」と聞いてぼくが思いついたのは、「道路清掃」、「ゴミ拾い」、「寄付」みたいな、慈善活動やボランティア活動の類だったんですね。

このイメージだと、CSR=「社会貢献」になるんですが、事業内容と全然関係ないのに何でもいいから社会貢献するみたいな考え方は違うのです。

上の例だと、清掃業者が業務の一貫として地域の道路清掃やゴミ拾いをするっていうならわかるんですが、全く関係のない事業をしている会社が道路清掃やゴミ拾いをして、それを「CSR」と称するのは、ただの勘違いになっちゃうっていうことです。

CSRは企業の社会的責任

じゃあ、そもそも「CSR」とは何なのか。定義は?

CSRは企業が利益を追求するだけでなく、組織活動が社会へ与える影響に責任をもち、あらゆるステークホルダー(利害関係者:消費者、投資家等、及び社会全体)からの要求に対して適切な意思決定をする責任を指す。CSRは企業経営の根幹において企業の自発的活動として、企業自らの永続性を実現し、また、持続可能な未来を社会とともに築いていく活動である。 

(略)

最も基本的なCSR活動として挙げられるのは、企業活動について、利害関係者に対して説明責任を果たすことであるとされる。インベスター・リレーションズ (IR)は代表例である。環境問題に対する企業の責任が唱えられたのをきっかけに、様々なステークホルダーに対する責任が問題とされるようになった。環境(対社会)はもちろん、労働安全衛生・人権(対従業員)、雇用創出(対地域)、品質(対消費者)、取引先への配慮(対顧客・外注)など、幅広い分野に拡大している。国連では、このうちの「人権」「労働」「環境」「腐敗防止」に関する10原則をグローバル・コンパクトとして提唱し、世界中の企業・団体に参加を呼びかけている。

引用:Wikipedia 

慈善活動とかボランティア活動的なことは一切書かれていません。

さらに、東洋経済オンラインに、これをわかりやすく噛み砕いた表現がありました。

本来の意味でいうと、「CSRとは企業活動そのもの」と言っても過言ではない。CSRは、企業を取り巻く顧客や従業員といった、ステークホルダーからの期待やニーズに答えるために、企業戦略として対応していくものなのである。

(略)

欧州では、統一したCSRの定義があり、政策としてすでに実施されている。欧州委員会が2011年10月に発行した「CSRに関する欧州連合新戦略」によれば、CSRとは、「企業の社会への影響に対する責任」と定義されている。具体的には「株主、広くはそのほかステークホルダーと社会の間での共通価値の創造(CSV)の最大化」と、「企業の潜在的悪影響の特定、防止、軽減」の2つを推進するとしている。法令順守や労働協約の尊重は前提条件と位置づけ、「社会」「環境」「倫理」「人権」「消費者の懸念」を企業活動の中核戦略として統合するというものだ。

引用:東洋経済オンライン

つまり、「CSRとは企業活動そのもの」であると。わざわざ本来の事業内容とは離れた慈善活動をするっていうことでは全然ないのだと。

自社の永続性を実現するため、持続可能な社会を築いていくために、ステークホルダー(従業員、株主、取引先など)からのニーズに応えること、または、社会に与える悪影響を最小化することが「CSR」だとされています。

CSRとは具体的に?

例えば、KDDIのCSRはとてもわかりやすいです。

  • 子どもたちの「情報リテラシー」を向上させる活動「KDDIスマホ・ケータイ安全教室」の実施や有害情報を遮断するフィルタリングの普及を行うなど、安心・安全な情報通信社会の実現を目指し、さまざまな取り組みを展開。
     
  • 社員の個性を尊重し、画一的な「型」にはまることを強要せず、外的な違い、内面の違い、会社組織における違いなどを認め合い、個人の能力を発揮できる組織・環境づくりを目指す。
     
  • 自社の環境負荷低減のほか、社会の環境負荷低減に寄与するICTサービスの提供。
     
  • 自然災害や設備故障によるネットワーク障害を可能な限り回避し、常に品質の高い情報通信サービスを24時間365日提供できるよう努める。

引用:KDDI株式会社

まさに、「企業活動そのもの」です。

同じ環境問題を課題としても、下手に道路清掃とかせずに、KDDIだからこそできる「環境負荷の低い機器の使用や、お客さまの移動を少なくするサービスやソリューションの開発等のICTサービスをご提供」というアプローチが正解っていうことなんですね。

まとめ

というわけで、結論、自社の「CSR」を考えるにあたっては、何か全く事業に関係ない分野の慈善活動やボランティア活動をしようとするのではなくて、今行っている企業活動の中から、ステークホルダー(従業員、株主、取引先など)のニーズに応えるようなこと、社会に対する悪影響を抑制するような取り組みなどを、言語化して示すということが正しいということになります。

「活動」というよりは、どちらかと言うと、企業の「姿勢」の方がニュアンスとしては近いですね。

CSR=「企業の社会的責任」ですから。





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