いきなり重たい話ですが、2016年3月14日の18:47に父親が他界してしまいました。
最期の直接死因こそ肺炎ですが、その他に長年患っていた糖尿病と慢性腎不全が相当ダメージを与えていたことが大きな問題になっていました。
わたしは朝会社に向かっているところで家族から父危篤の連絡を受け、タクシーでそのまま病院へと方向転換しました。
入院していた状態は非常に悪かったのでもう長くないことは理解していたものの、想定外のスピードで状態悪化したのでビックリでした。
病院にはすぐ着いたものの、もうコミュニケーションを取れる状況ではありませんでした。でも、かすかに意識はあったので、こちらの声がけに対して指をピクッと動かしたり、眼球をかろうじて動かしたりしていたので、ある程度の意思疎通はできました。
それでも危篤で状況悪化すると、最期はあっけないものです。これまでともに過ごしてきた人生を振り返りながら、悲しさが本当に止まらなかったです。
父親の性格
うちの父親は人間関係でうまくコミュニケーションを取るのが下手だったので、私は中高生くらいの頃は父親に何か言われると反抗期丸出しでガーッと言い返したりしていました。
家では、共働きの割には亭主関白風だったので、母親にいろいろ負担をかけることが多く、「絶対こうはならないぞ」と反面教師として見ていました。
でも、一方仕事では歯科医になって独立もしていたので、子どもの頃は何も感じていなかったけど、大人になって考えると歯科医院を開業するってやっぱりすごいことです。全然自分よりも父は偉大でした。
仕事の知識、技術はあってもコミュニケーション下手で損しているという感じですね。
反面教師だなんだと言ってもやっぱり家族のために仕事して、口下手でもなんでもどっしり構えていてくれるだけでも家の大黒柱であったし、いなくなってしまうとすごく寂しいものです。
まだ父親が健在の人は、親の存在を当たり前に思わず、ありがたさに気づき、できるうちに親孝行をしてあげてほしいです。
わたしも父親がまだ元気であれば、大好きな温泉にもっと一緒に行ったり、魚釣りも一緒にやりたかったです(←学生時代はサッカーで夢中だったので父の誘いをひたすら断っていた)。
見習いたいところ
仕事はきっちりやる亭主関白風なうちの父親は、本当に不器用な性格でした。
でも、苦労をかけられた母親は父親のいいところとしてこのような評価をしていました。
- 机の上、引き出しなど整理整頓をきっちりしていた。
- 真面目
- 嘘をつかない(ただし、馬鹿正直すぎることも多々あり)
- ずるいことはしない
- 人を騙して落とし入れるようなことをしない
- その日のうちにできることは後のばしにしない
- ギャンブルしない
何だかんだあっても、まっすぐ誠実に生きていけば人生悪いようにはならないんだなぁということを教えてくれました。
最期は家族全員であたたかく見守ることができて本当によかったです。
死に目にちゃんと家族全員が揃ってあたたかく見守られる中で逝くことができるなんて、なかなかないですよね。
病院の看護師さんや先生の話では、誰にも見守られず一人で逝く人もいるということですが、それではあまりに寂しいですね。
まとめ
孝行のしたい時分に親はなし
親のありがたさがわかる年頃には、親はこの世にはいない。親が生きているうちに孝行せよといいますが、本当にそうですね。
せめて、父親のいいところを見習って、今後の人生を送っていきたいと思います。