サッカールール変更についての考察。ゴールの決定機阻止で一発レッドカードにならない件。

まずはこちらの記事。今後、「決定的な得点機会の阻止」はレッドカードが出なくなるケースが出てくるとのこと。

2016/2017シーズンのルール変更で最もインパクトのある変更だとメディアは報じています。

ペナルティーエリア内において、「決定的な得点の機会の阻止」をした競技者は、今回の改正以前では「退場」であった。つまり、相手チームにPKが与えられ、反則をした競技者は退場となり、かつ次試合出場停止が課せられた(一般的に「三重罰」と称される)。

だが新ルールにおいては、ペナルティーエリア内において、「決定的な得点の機会の阻止」をした競技者は、ボールにプレーしようとしていた、または、ボールへ向う相手競技者にチャレンジした場合は「警告」となる(退場とはならない)。一方、ペナルティーエリア内であっても、以下のケースはフェアプレー遵守のため、「退場」となる(「三重罰」が課せられる)。

a.
ホールディング(押さえる)、プッシング(押す)、プリング(引っ張る)する行為

b.
ボールにプレーしようとしていない、またはボールにプレーする可能性がない状況での反則

c.
フィールド上で起こった場所にかかわらず、退場となる反則(例えば、著しく不正なプレー、乱暴な行為、等)

※競技者が意図的にボールを手または腕で扱い、「相手チームの得点」または「決定的な得点の機会」を阻止した場合(但し、自分のペナルティーエリア内でゴールキーパーが行ったものには適用しない)は、反則を犯した場所、すなわちペナルティーエリア内外にかかわらず「退場」となる。

ボールへのチャレンジがキーポイントになっており、ボールへのプレー可能性がない場合は従来どおり「三重罰」が適用されることになる。また、このルールは2年間の試行のうえ、再検証されることになっている。

引用: フットボールチャンネル

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海外ニュースサイトの報道

日本語の報道を見ててもピンとこなかったので、海外サイトのニュースを確認してみました。

The previous ‘triple-punishment’ rule meant that a player who denied a goal-scoring opportunity was automatically red-carded and handed a suspension, as well as giving away a penalty.

However, the law has now changed so that players committing accidental fouls, that deny a goal-scoring opportunity, are not automatically sent off, but cautioned instead.

Players will still be sent off for holding, pulling or pushing, not playing the ball or having no possibility to play the ball, serious foul play, violent conduct or deliberate handball.

引用: skysports

故意ではないファウルによりゴールの決定機阻止になってしまった場合は一発レッドカード(退場)ではなくイエローカード(警告)で済むということなので、日本の報道と同じですね。

ただし、以下の事例による決定機の阻止については今まで通り一発レッドカードになるとのこと。

  1. ホールディング(相手をつかむ)
  2. プリング(相手をひっぱる)
  3. プッシング(相手を押す)
  4. ボールに対するプレーではないファウル
  5. ボールに対してプレーできない状況でのファウル
  6. 乱暴行為
  7. 故意でのハンドリング

違いわかりますか?

ボールへのチャレンジといえばそうなんですが、もっと本質的な視点でいえば、決定機の阻止が「故意」なのか「故意ではない」のかというところが判断ポイントです。

これらのファウルは全部、ディフェンス側の選手が故意でやってることで、明らかにボールではなくて相手選手を狙いにいってますからね。

ボールに対して仕掛けたプレーの結果でファウルになってしまった(結果的に決定機の阻止になってしまった)のとは、わけが違います。

これによってどのような影響があり得るのか

故意ではないファウルで決定機阻止になった場合でも一発退場まではいかないので、PKを与えた挙句に人数まで減るというまでのダメージはなくなります。

PK献上して人数まで減ったらそれでもう試合が決定づけられてしまうこともありますからね。

特にGKの退場機会が減るんじゃないかな。GKなら「ボールに対してプレーできる範囲」でのプレーしか基本的にあり得ないですからね。

「決定機を阻止したからって故意じゃないファウルで出場停止にまでなるのはかわいそすぎなんじゃないの?」っていう思いやりが垣間見えます。

あと、ペナルティエリア内での守備ってDFにとってはPK献上しないようにかなり気を遣うんですが、適切な距離感で守備をしている分には誤ってファウルになってしまっても一発退場まではなくなるので、DFとしては思い切ってチャレンジしていけるんじゃないでしょうか。

さらに、このルール変更は審判にとっても多少影響があるのではないかと思っています。

ペナルティエリアでファウルを取っても一発退場までさせる罪悪感がなくなるので、心理的に、場合によっては審判がペナルティエリア内でのファウル(=PK)を取りやすくなるってこともあるでしょう。

まとめ

細かく分析するとこういう考察になったんですが、一発退場になるか警告で済むかという違いであって、ファウルになるかファウルにならないかという話ではないので、このルール変更にそこまで大きいインパクトはないのかなと感じています。

ただ、プロではないんですが、高校サッカーみたいな短期決戦のトーナメント戦ではDF側のチームに恩恵は大きいですね。出場停止にならないんだから。

新ルールが適用開始になってから実際にどんな影響が出てくるか楽しみです。

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札幌でサラリーマンしながら雑記ブログ書いてます。ブログ歴1年で月間1万5000PV。仕事に関することや英語学習、札幌ローカル情報、その他発信してます。元体育教師。Amazon退職して今は上場企業の社員やってます。妻と娘と3人暮らし。

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