3月に受けた会社の健康診断で、肝機能障害の疑いあり、要精密検査という結果が返ってました。
そのため、先日肝臓のスペシャリストのいる病院を受診して、造影剤CT検査を受けてきたので、今日はその体験記を書きたいと思います。
はじめてのCT検査なので妙に緊張しました。造影剤を体内に注入するということで、妙な緊張感というか恐怖がありましたよ…。
造影剤の副作用
まずは造影剤を使うことによる副作用の説明がありました。「説明と同意書」という書類を見ながら説明を受け、サインします。内容はこんな感じ。
- 軽い副作用(100人に3〜4人):吐き気、蕁麻疹、頭痛、動悸、冷や汗、くしゃみなど。
- 重い副作用(10,000人に1〜2人):呼吸困難、ショック、意識消失など。
- 腎障害(通常30%以下。高齢の方や心臓病、糖尿病、脱水を有する方はやや効率):通常、自覚症状はなく自然に回復しますが、まれに重篤となったり回復せずに、透析などを必要とすることがあります。
※ 極めて稀ですが、死亡例の報告もあります(100,000人に1人以下)。
※ 副作用にはすぐに生じるものと、検査終了数時間から数日後に生じるものとがあります。
※ 喘息やアレルギーの既住のある方、心臓・腎臓の悪い方は副作用を起こしやすいので教えて下さい。
※ 腎障害を防ぐため、検査前後に水分をとるように心がけてください。
って、おいおい!死亡例があるんかい!呼吸困難とか怖いわ!
でもまぁ、それは極めて低確率だとして、軽い副作用とかなら…もしかしたらあり得るかもしれないですよね。3%とか結構高いなぁ。
造影剤CT検査までの流れ
ここからは、病院のロビーで名前が呼ばれてから検査・診察が終了するまでの流れです。
①造影剤を注入する準備として、腕に点滴を付けます。
処置室へ移動して腕に点滴を付けます。このとき看護師さんから、造影剤を入れるためのものだから針太いよと強調され、早くもビビリモードになる自分。
「ちょっと痛いです。ごめんなさいっ」と何度か言われたので、そんなに痛いのか…
どんだけ極太なんだ?!
と内心ビビりまくっていました。
でもね、言われたことを真に受けすぎたのもあってか、実際には意外と痛くなかったです。
てか、看護師さんは「痛いよ痛いよ」言うけれど、その分丁寧に優しく接してくれるのでちょっと嬉しかったり。
なんか、「もしうまく造影剤が入らない場合はやり直す場合もあります」とか言われたような気がするんですが、都合の悪いことはとりあえずスルーです。
ちなみに、この時点で点滴されているのは造影剤ではなく、生理食塩水(体内の水分に近い成分)です。
で、しばらく処置室を出たところのベンチで待機。次に呼ばれるまでの時間が結構長かったです。
この時点でこんな感じになってます。ぼくは血とか注射とか苦手なのでだいぶテンション下がってました。

②検査室へ移動し、検査開始。
いよいよCT検査です。こんな感じの機械です。

看護師さんは「ドーナツみたいな機械」と言っていたけど、うまいこと言うなぁと思いました。ちなみに、ぼくは全身すっぽり入る「バームクーヘンみたいな機械」を想像してたので、なんだ大したことなさそうだなと安心しました。
寝台に寝転がり、バンザイのポーズになります。さぁ、検査開始というところで、何か頭上のところで看護師さんと先生が話しています。
「あれー?詰まってるのかなー?押した方がいいかなー?」
ちょっと…!! なんか、すっごい不安なんですけど…!!
そう思いながら頑張って平然を装うぼく。理由はよくわからなが、造影剤がうまく入っていかない状態らしい。「点滴付けてから結構待ちました?」って聞かれました。ええ、待ちましたとも。
もうすごい嫌だったけど、ブログのネタになるし頑張ろうと自分を励ます自分…。
看護師さん「ごめんなさいねー、もう一回点滴付け直しね~。」
一番最初に処置室で言われてスルーしてたやつか…これ…。
処置室に戻り、さっきとは逆の腕に点滴を付け直すことに。なんか血管がわかりづらいらしく「どうしよー、どうしよー」とか言いながら看護士さんすごい目の前で困ってるので不安度が増します。
で、とりあえずプスッと刺してみるものの、
「やっぱりやめた」
とか言って、結局左手の甲に刺すことに。手の甲に刺して点滴を付けることをすごい最終手段的な感じで看護師さんが話していたので、手の甲に決まった瞬間は非常に恐怖でしたよ。
でもね、これまた実際にやってみたら意外と痛くなかったです。確かにチクっとするんだけど、肘の裏側の定番スポットにチクチクされるのがすごく嫌なので、それよりは個人的にマシでした。
写真で見ると嫌ですけどね。

気を取り直して再度CT検査室へ戻り、再びバンザイで寝転がります。
検査の途中で、腕に付いてる点滴を生理食塩水から造影剤へつなぎ変え、検査を行います。
いよいよ造影剤が注入されました。造影剤…熱い!!
バンザイしている手の甲から肩、喉のあたりまで熱いのが体内を流れてきます。造影剤が入っていくのがよくわかります。
喉のあたりまでくると、嘔吐するかと思ってビックリしましたよ。副作用かと思いました。
あー、何か気持ち悪いなーと思ってたところ、さらに、胴体すっ飛ばして、いきなり肛門の辺りが熱くなりました。
え?! 後ろの方から失禁?! そんな副作用聞いてないよ?!
そう思いながら造影剤に改めてビビる自分。
でも、造影剤注入から1~2分でその感覚はすべてなくなり、そのまま何事もなかったように検査終了。ちなみに、造影剤を注入すると熱くなるのが普通であって、それ自体副作用ではないそうです。
検査終了後、検査室から処置室へ移動します。気分など変わりない事を確認して点滴を抜いて終わり。ロビーへ移動して診察待ち。
このとき、点滴のお世話をしてくれた看護師さん2人からえらい謝られました。「ごめんなさいね〜!!」って。ぼくの腕が血管のわかりづらい腕だったのが悪いので、看護師さんが謝る必要はないんですけどね。多分、客観的に見れば処置の上手な看護師さん達だったし。
③診察
先ほどのCT検査の結果を見ながら先生の診察がはじまります。こんな感じで。

今回、結果は異常なし。会社で受けた健康診断の結果と比べて数値も正常範囲に戻ってるし、ガンマもいいとのこと。
中性脂肪が若干多いので、突発的に中性脂肪の影響で肝臓に負担がかかり、数値に影響したと思われると(確定はできないけど)。
ただ、油断はできないので定期的に見ていくのがいい。会社の健康診断が定期的にあるのであればそれでOK。とりあえずは一安心していいということでした。
まだギリギリ30代前半なのでね…この時点で肝機能障害とかちょっとキツイのでよかったです。
食事も特に気を遣う必要なしとのこと。
まとめ
ということで、今回ぼくは特に何もなかったんですが、精密検査でCT検査が必要、造影剤も注入するよとなるとちょっとビビりますよね。
この記事を見てる人は、ぼくと同じように精密検査を通告された人がメインだと思うので、受診前の参考にしていただけると嬉しいです。
ちなみに、血管に注入された造影剤のその後について先生に質問したところ、すぐに尿になって排出されるから安心してねということでした。